相続は先祖からの贈り物

専門家コラム

タイトル:「相続は先祖からの贈り物」

今回は倉田淳一税理士事務所所長、倉田淳一さんにお話を伺ってきました。

「はじめての相続」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

今回は倉田淳一税理士事務所所長、倉田淳一さんにお話を伺ってきました。

「はじめての相続」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

聞き手:こんにちは。よろしくお願いいたします。

倉田さんから相続される方にこんなことを考えてほしい、といったことは何かありますか?

倉田様:多くの相続人の方と接してきましたが、相続は目に見える遺産、不動産、株式だけだと思われている方が多い   

    です。ですが、本質はそうではないと考えています。

 

  【自分は今何故ここに“存在”しているのか」】

 

先日、遺言書を作りたいという方が相談にいらっしゃいました。

お話をしていく中で、最後にお墓を含めた祭祀継承者の話になりました。

つまり「自分は今何故ここに“存在”しているのか」と考えたときに、両親やおじいちゃんおばあちゃん、

あるいは先祖のうち誰か1人でも欠けていたなら自分は生まれてこなかったわけです。

この世に生まれてこれなかったならば、今の生活も家族もおらず楽しい思いも何もできなかったわけです。

 

聞き手:今の自分のことを考えることが、親、先祖のことを考えるきっかけになったんですね。

 

【自由で民主主義を享受できる平和な日本に生まれたことにまず感謝】

 

倉田様:相続のことを考えると、私は父親のことを思い出します。

    私の父親は大正14年6月生まれで、昭和20年、20歳の時に戦争へ行きました。父は商船学校へ

    行っていましたので、海軍に入隊したのですが、清水の港からいよいよ出撃する時に日本が敗戦

    しました。

    軍隊生活は2か月程でしたが、もしも戦争が1ヶ月でも長引いてたら、おそらく父が乗るはずだった

    船は沈没していて、私自身はそもそもこの世に生まれてこなかったかもしれないんです。

    相続は「自分の存在」やご先祖様のことを考える良い機会になるのではないでしょうか。私は毎日相

    続の仕事にしていますが、相続とは遺産を分けておしまいではなく、ご先祖様に感謝する気持ちを持っ

    てお客様に接しないといけないと常々考えています。いただいた命なので、1日1日を疎かにしてはいけ

    ないですよね。

 

聞き手:そうですね。

 

倉田様:どうしても遺産になると、争いになったり、少しでも税金を安くしたいという方がいたりしますが、

    皆さんの命は親からの頂き物なです。今生きている感謝の気持ちをもって、皆さんに相続を受けて欲

    しいです。

 

聞き手:相続となると税金やお金、争いがフィーチャーされ、相続の本質を忘れてしまっていることが多いです

    よね。なので、ご先祖様がどのように財産を残したか汲み取って受け取ることが大事ですね。

 

倉田様:昔の人はお金使わず、洋服も自分で縫い、爪の灯をともすようにして財産を残しました。しかし、

    だんだん昔の世代の考え方から、世の中が変わってしまっています。

 

聞き手:相続人の欲が見える機会もありますよね。

 

倉田様:今の我々が受け継いでいる遺産は、戦争で爆撃されて焼け野原なったところからスタートして

    います。相続を考える方は、ご先祖様のことをもっと考えて欲しいです。相続税は財産税ですから、

    たまたま財産が多くあったから税金を支払う必要があり、余分なものは国にお返しする、あるいは

    税金を払うほど遺産を残してくれたご両親に感謝すると考えた方が、気持ちがすっきりすると思います。

 

 【中今に生きる】

 

     今まで、税理士としての経験を積んできたからこそ、ご先祖への思いを大切にしていく業務ができる。

     私は「中今に生きる」という言葉を大事にしています。中今とは、先祖から引き継いだバトンを(=すなわち

     日本の文化や伝統も含め)自分の代で少しでも発展させて次の世代へ引き継ごうという生き方です。

     せっかくこの世に生まれてきたのに、次の世代にはより良い世の中にしてからバトンを渡そうという気持ち

     で毎日を過ごしていなければ、少なくともそのような精神で日々仕事していかなければ、生まれてきた意味

     がないと思っています。

     先祖から受け継いできた有形無形の財産を次の代にバトンタッチする「中今に生きる」という思いを心に

     秘めて毎日の相続の仕事をしています。

聞き手:他にも相続を考える方にアドバイスなどありますか?

倉田様:相続の手続きをする方の中には、申告がギリギリになる方もいらっしゃいます。相続は一生に一回

    なので準備期間が必要です。計画する期間が短いと十分な検討が出来なかったり、相続手続きの順番

    を間違えてしまう人もいます。例えば預金の名義変更や不動産の登記だけ自分でやって、力尽きて申告

    期限直前に事務所にいらっしゃる方もいます。しかし、不動産は取得する人によって様々な特例を使う

    こともできるので、分割の仕方によりもっと税金が安くなったのに、という事例も多くあります。

 

聞き手:自分で出来ることでも事前に相談することが大切なんですね!

 

倉田様:そうですね、また、先に遺産の分け方を決めてしまって、手続きだけを税理士事務所に依頼しにいらっ

    しゃった方もいましたが、締め切り間近で業務を行うと、納税で損をしてしまうケースもあるので早め

    に手続きに取り組んでください。

 

聞き手:そうですね。倉田様の事務所紹介にもある「お客様に寄り添う」という気持ちがインタビューを通して

    分かりました。

 

倉田様:ありがとうございます。お客さんの要望に応じて土日でもお気軽にご相談ください。普段税理士と関わ

    りのない方ですと、税理士に相談というだけですごく敷居を高く感じてしまわれるかもしれませんが、

    弊所にはいつでもお気軽にお越しいただければ嬉しいです。

 

聞き手:本日はありがとうございました。

 

お問い合わせ

 

相続税自動計算シミュレーション
相続税申告報酬自動お見積り
お客様の声

web面談

メニューMENU
single